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糸のはなし

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昨日手術機材の話を書いたので続き。

機材の話はちょっとつまんないかもしれないですが
自己満足的な(笑)



今日は埋没法に使う糸のはなし 



使われる糸にもいろいろあるのですが
僕が使い勝手でこだわっているのは
最初に糸を結んだ後のコントロールがつきやすいもの、という部分です。



僕も書いてるし、いろんなところにも書いてあるのは
「糸をぎゅっと結ぶ」だとか
「糸をゆるく結ぶ」というもの
これは
糸の結び目がほどけないようがっちり結んであるか
ほどけやすいような感じでゆるく結んであるか、の差ではないです。
結び目の弱い強いではない。

どんな埋没法であっても
結び目自体はがっちり強くほどけないように結ぶ、縛ってあります。


埋没法の「元に戻る」だとか
ちょっと前に書いた「狭くなる現象」というのは
まぶたの皮膚の中で糸が微妙に移動するために起こります。



これはぎゅうーっと締め付けるように糸を縛ってあるほうが起こりやすいです。
例えば、スポンジのようなものを糸で縛るとして無理矢理締め付ければ
スポンジにぐいっと食い込みます。
ゼリーみたいにもっと柔らかいものであれば、ゼリーのかたちがくずれて食い込むでしょう。

皮膚の中も硬いわけではないので
無理に強く締め付けて縛ってあれば、だんだんずれてくるのが大きくなってしまう。
ずれると狭くなる、戻る、が起きる。
だから、必要最小限くらいまでのきつさで縛る、という手法があるわけです。



ゆるく結ぶ=ほどけやすくて元にもどりやすい、ではないということです。
あくまで結び目はかたいのでほどけはしない。



むりやりぎゅうぎゅうに縛ると腫れはすごく強くなってしまうし
最小限の縛りをちょっと越えてしまっても、腫れは少しずつではあるけれど増えてしまう。
だから縛るときのコントロールは非常に大事。
ここを細かくうまく行えば腫れも少なく、変な食い込みが出ない、ということを実現できるのです!



この必要最小限での締め付けのきつさで縛ろうとするときのコントロールを
精密にやりやすい糸と非常にやりにくい糸はわかれます。
ぎゅうぎゅうに縛っちゃう場合には全然その差はないのですが....
僕は最初の結び目を作り、そこから調整していくというやり方を取ることが多いのですが
この細かい動作の場合に差が出ます。
しかもかなり差がでる。


ということで
僕は前のクリニックにいたときでも周りの人と違う糸を使っていました。
ちょっと細かいかもしれませんが
こういった部分にもこだわっており
新しいクリニックでもその調整が精密に可能な糸を使用していきます。



たかが糸、と思うかもしれないけれどされど糸。
「腫れない」を目指すための立派なパートナーなのです。









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プロフィール

松井彰一郎

Author:松井彰一郎
松井です。

これまで長くの間、さまざまな患者様の目を手術してきました。

二重まぶたの手術について
こだわりを中心によもやま話を書いていきます。


「どうしたら腫れの少ない二重手術が可能なのか?」
それがメインテーマです。
(文は長いですがお許しを!)








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